2022年12月よりau PAYカードからau PAY残高へのチャージがポイント付与対象外となりました。au PAYのウリであったポイント二重取りが、au PAYカードで出来なくなるのは想定外でした…。
auPAYカードを持つメリットは?
今後auPAYチャージにおすすめクレジットカードは?
12月以降の対応策について解説します。
本記事の内容は動画で見ることもできます。
12/1~の改定内容
2022年9月30日にKDDI(au)から「au PAY 残高へのチャージご利用時のポイント加算変更について」というお知らせが発表されました。

内容が衝撃的すぎて一瞬目を疑いました(笑)
これまではauPAYカードからau PAY残高へチャージすると1%(ゴールドカードの場合は2%、月間1,000P/10万円チャージまで)のポイントが付与されていました。
2022年12月からはauPAYカードからのチャージはポイント還元対象外に、auPAYゴールドカードからのチャージは1%(月間最大1,000P)へ変更となります。

>>au PAY 残高へのチャージご利用時のポイント加算変更について
👇要約するとこんな内容です
- au PAYカードからau PAY残高チャージ(かんたん決済も)は還元率0%
- au PAYゴールドカードから au PAY残高チャージは還元率1%(かんたん決済は0%)
👇図で解説すると下記のようになります

※au PAY決済時の0.5%還元(200円ごとに1ポイント)の変更はありません
auPAYカード公式サイトでは、auPAYへの残高チャージ1%と決済時0.5%のポイント2重取りできるのをメリットとしてごり押ししていたはずなのですが…。
他社カードからのチャージができなくするというのならまだ理解できますが、自社グループのカードからチャージしてポイントが付与されないというのは、本当に訳がわかりません。
特にauPAYゴールドカードは年会費が11,000円かかるので、この改定内容だと魅力がかなり薄れますね。
12月以降はauPAYカードを使う場合は、auPAYへチャージするのではなく、auPAYカードで直接支払ったほうが還元率が高くてお得になります。
- au PAYカード(0%)→au PAY(200円で1P/0.5%) 0.5%
- au PAYカード決済(100円で1P/1%) 1%
au PAYの存在価値は今後もあります!
今回の改定(改悪)を受けて、「au PAYとはさようなら~」とはなりません。
auPAYチャージでポイントが付与されるのはauPAYカードだけではないので、今後はauPAY以外のカードでチャージすればポイントが付与されます。他のカードでのチャージについては後述します。
au PAYにはPayPayやd払いなど他のPay系にはない存在価値があります。それは、auPAYプリペイドカードがあることです。
参考記事:au PAY プリペイドカードの使い方やメリット・デメリット
auPAYプリペイドカードがあれば、『auPAY残高=auPAYプリペイドカード残高』なので、auPAY残高で以下のことができます。
- Apple Pay経由でnanacoやWAONへチャージができる
- リアルカード決済やQUICPay/Mastercardコンタクトレス決済ができる
- auPAY残高をネットでの買い物に使える
参考記事:nanacoやWAONに高還元率でチャージする方法
また、Pay系のサービスで請求書払いでポイント2重取り(チャージ&決済)ができるのはau PAYのみなので、請求書払いでも他のPayより圧倒的に優位です。
※2023年4月1日からauPAY請求書払いでのポイントは付与対象外になります
参考記事:コード決済 請求書払いの還元率を比較!

auPAYプリペイドカードの存在は大きいですね。
【12月以降】auPAYへのお得なチャージ方法
2022年12月以降、auPAYカードでチャージしてもポイントは付与されないので、au PAYを利用する場合はau PAYカード以外のカード(auPAYへチャージできて、かつポイント付与対象のカード)からチャージするのがお得です。
2023年4月1日より、auPAYカード以外のクレジットカードからau PAY残高へのチャージ上限額が25万円/月から5万円/月に変更になります。そのため、auPAYカード以外のクレカから多額のチャージはできなくなります…。
参考記事:au PAYクレジットカードによるチャージ上限額が月5万に変更
au PAYへチャージ可能なクレジットカード
au PAYへチャージ可能なクレジットカードは下記の表で確認できます。

Mastercardとアメックスはすべてのカードがチャージ可能ですが、VISAとJCBはチャージできるカードが限られます。VisaとJCBは上記表の●のついているカードのみチャージ可能です。
例えば、エポスカードはVISAブランドでチャージできますが、三井住友カードNLは上記の一覧表に記載されていないためVISAブランドでのチャージはできません。三井住友カードNLでチャージができるのはMastercardブランドのみです。
ポイント付与対象カード/対象外カード
auPAYへチャージができてもポイント付与対象外になっているカードもあります。
- dカード(Mastercard)
- PayPayカード(Mastercard)
- エポスカード
- 三井住友カード(Mastercard)
- ビューカード
- Amazon Mastercard
- Orico Card THE POINT(Mastercard)
- Likeme by saison card
- auPAYカード
- 楽天カード
- TカードPrime
- リクルートカード
※2023年3月6日時点の情報です。変更の可能性もありますので、最新情報は各カードの公式サイト等でご確認ください
他のカードの情報をご存じの方はコメント欄で教えていただけると嬉しいです。
dカードなど還元率1%のカードでチャージ
還元率1%でポイントが付与されるカードでチャージすればこれまでのauPAYカード1%と同じ還元率でチャージできます。
- dカード(Mastercard)
- PayPayカード(Mastercard)
- Amazon Mastercard
- Orico Card THE POINT(Mastercard)
- Likeme by saison card
例えば、還元率1%のPayPayカードからチャージしてau PAYで支払えば合計1.5%還元となります。これまでのauPAYカードの還元率と同じです。
- PayPayカードなど(1%)→au PAY(0.5%) 還元率1.5%
エポスゴールド or 三井住友ゴールドNLでチャージ(最大1.5%還元)
こちらのやり方はゴールドカードを使うのでdカードなどの無料カードに比べると少しハードルが上がりますが、高還元が狙えるチャージ方法です。どちらのカードも条件を満たせば年会費無料(※)になります。
※三井住友ゴールドNL:年間100万円以上の利用で年会費(5,500円)が永年無料
※エポスゴールド:年間50万円以上の利用or招待により年会費(5,000円)が永年無料
参考記事1:エポスゴールドカードのメリット・デメリット
参考記事2:エポスゴールドカードの年会費を無料にする方法!
エポスゴールド | 三井住友ゴールドNL | |
---|---|---|
基本還元率 | 0.5% | 0.5% |
ボーナスポイント | 年間50万円利用で2,500P(0.5%) 年間100万円利用で10,000P(1%) | 年間100万円利用で10,000P(1%) |
年間50万円利用した場合の還元率 | 1%(基本0.5%+ボーナス0.5%) | 0.5% |
年間100万円利用した場合の還元率 | 1.5%(基本0.5%+ボーナス1%) | 1.5%(基本0.5%+ボーナス1%) |

私はエポスゴールドを持っています!
エポスカードや三井住友NL(Mastercardブランド)の上位カードであるエポスゴールドカードや三井住友ゴールドNLカードがあれば、auPAYへ1.5%還元でチャージができます。
エポスゴールドも三井住友ゴールドNLも基本還元率は0.5%ですが、年間100万円を利用するとボーナスポイント10,000Pがもらえます(100万円で1万ポイントなので1%還元)。基本還元率0.5%とボーナスポイントによる還元率1%を合わせると還元率1.5%になります。
▼年間100万円利用した場合
au PAYチャージ1.5%+au PAY決済0.5%=2%還元
エポスゴールド、三井住友ゴールドNLマスター(1.5%) → au PAY(0.5%) 合計2%
エポスゴールドの還元率詳細については下記で解説しています。


今後もau PAY カードを持つメリットはある?
au PAYカードには以下のメリットがあります。
- 年会費無料(条件あり)で1%還元
au PAYチャージ&決済で1.5%還元- ポイントアップ店での買い物でさらにポイントアップ
- au PAY マーケット利用で最大7%還元
- au携帯電話料金の割引(110円 or 187円)
- auじぶん銀行の普通預金金利0.05%アップ
- auカブコム証券の投信積立で1%還元(auユーザーは1年間+4%)
12月以降は②のメリットがなくなりますが、他のメリットはまだ残っているので、auPAY以外のauサービスを利用している人にとってはまだメリットがあるカードです。
私の場合は⑤⑥⑦によるメリットがあるので、今後もauPAYカードは継続します。
詳しくは下記記事で解説しています。

auPAY以外のauサービスを利用していない人にとってはこれまでのようにauPAYカードを持つ必要性はなくなりましたが、ポイント還元率が1%&使い勝手のよいPontaポイントがたまる点は尚魅力的です。
しかし、それであれば無条件で年会費無料・還元率1.2%、リクルートポイント(Pontaポイントに等価交換可能)がたまるリクルートカードのほうが優れているかもしれません。
今後コレができなくなったら本当に困ります…。
楽天カードやTカードPrimeのようにauPAYチャージをポイント付与対象外にしてくるカードは今後も増えると思われます。
エポスカードに関してはSuicaチャージをはじめとする各種チャージがポイント付与対象外になっていないため、エポスカードからau PAYへのチャージがポイント付与対象外になる可能性は低いと予想しています。そのため、エポスゴールドで1.5%還元でau PAYチャージするルートは比較的安泰かなぁと考えています。
もっと恐るべきことは、au PAYカード以外のクレジットカードからauPAYへのチャージができなくなることです。そうなるとau PAYチャージでは何をやってもポイントはつかないことになります。
もしそうなった場合は、au PAYの価値はかなり下がります。nanacoやWAONへのチャージが0.5% 0%還元になってしまいますし、au PAY請求書支払いも0.5%還元です。
※11/1よりauPAYプリペイドカードからnanaco、WAONチャージでのポイントは付与対象外となりました
これに関してはもし現実になったら…そのときにどうするか考えたいと思います。
動画でも解説しています
この記事の内容はYouTubeでも解説しています。
〇〇経済圏に依存しないほうがラク
楽天経済圏、au経済圏、PayPay経済圏など〇〇経済圏という用語があります。例えば楽天経済圏であれば、生活に利用するサービスを楽天グループに寄せることです。そうすることで楽天ポイントがたまりやすくなる仕組みです。あちこちにポイントがばらけないのでポイントの管理もラクです。
私は〇〇経済圏というのにはこだわっていませんが、自分の最近の生活スタイルをみるとau経済圏に足を踏み入れている感じです。しかし、auサービスに統一しようという考えはなく、自分にとってメリットのあるサービスであればどの経済圏であっても利用します。
au PAYカードを作ったのは、auじぶん銀行の金利アップやauカブコム証券での投信積立で5%還元(2,500P×12か月)が受けられるなどのメリットがあったためです。このメリットはまだ続いているので、今回のau PAY残高チャージ還元0%になったことでカードを解約することは考えていません。
今後さらに改悪があったとしても、私はauユーザーなので年会費無料&還元率1%のauPAYカードは持っていて損はないカードだと思っています。
どの経済圏も顧客を獲得するために魅力的なサービス提供(ポイントバラマキなど)で客を囲い込んで、囲い込みができたら魅力的なサービスの提供を終了する…といった流れになるのは必然だと思います。楽天もPayPayもすでにやってることです。
ポイントアップなどの特典が終了しても魅力的だと思えば使い続ければよいし、ポイントがもらえないなら意味がないと感じるならやめればよいだけの話です。
一つの経済圏に固執せずに、その都度自分にとってよいサービスを使うのがベストではないかと思います。〇〇経済圏にこだわらないほうが疲弊しないですみます。
追記:auPAYプリペイドカードでも改定があります
2022年11月1日よりauPAYプリペイドカードでの電子マネーチャージでのポイント付与がに終了となります。詳しくは下記記事に書きました。

これに関してはいずれ終了になると思っていたのでそこまでの驚きはありませんでしたが、au関連で立て続けに改定があったので、今後他のauサービスも改訂(改悪)があるのではないかと不安になります。
コメント 初めてのコメントは承認後に表示されます
他社カードのポイント付与が対象外(またはチャージが出来なくなる)になるのも時間の問題でしょうね。au系のカードでポイント対象外なのにソフトバンクやドコモ系のカードがポイントがつく状態は異常ですから。
それにしても自社のau系のカードを0パーセントにするauの施策は頭がおかしいとかいいようがないと思いますね。
おっしゃる通り今回のauPAYカードの改定については理解しがたいですね。普通は他社カードをポイント対象外にするはずなんですけどね…。
オリコカードもポイントつきませんか?
ター様、コメントありがとうございます。
調べたところオリコカードもポイント還元対象(1%)になりますね。ありがとうございます!
記事に追記しておきます。