Apple Pay(アップルペイ)のSuicaを使うやり方について、登録方法、チャージ方法、改札やお店での使い方などを徹底解説します。
本記事の内容は動画でも解説しています。初心者の方は動画をみたほうがわかりやすいかもしれません。
本記事ではApple PayのSuicaについて解説します。AndroidのモバイルSuicaについては下記記事で解説しています。
参考記事:モバイルSuica(アンドロイド版) 始め方・使い方
Apple PayのSuicaのメリット
ICカードタイプのSuicaカードも便利ですが、Apple PayのSuicaやモバイルSuicaであればスマホだけで電車に乗れたり、買い物ができてしまいます。
- スマホをかざすだけで支払いができるので楽!
- ポイントがたくさんたまる
- チャージがいつでもどこでもできる
- 残高や履歴をいつでも確認できる
カードを定期入れやお財布から取り出すのに比べると、スマホを『ピッ』とかざすだけでよい圧倒的に使い勝手がよいです。モバイルSuicaを使う時はアプリを開く必要はありません。
モバイルSuica/Apple PayのSuicaは便利なだけではなく、ICカードタイプのSuicaよりもポイントがたくさんたまります。
Apple PayのSuica 始め方(iPhoneの設定方法)
以前はビューカード保有者以外がモバイルSuicaを利用するには年会費1,050円がかかっていましたが、2020年2月よりすべての人が年会費無料になりました。
- 日本国内で販売された iPhone 7 以降
- Apple Watch Series 2 以降
よほど古いiPhoneでなければ使えます!
iPhoneでSuicaをはじめるには以下2通りの方法があります。
- SuicaアプリでSuicaを新規発行する
- ウォレットアプリから新規発行 or 手持ちのSuicaカードを取り込む

ウォレットアプリから登録するほうが簡単ですが、Suicaアプリのほうができることが多く、JREポイントを貯めることもできるのでSuicaアプリをインストールするのがおすすめです。
- 定期券の購入
- オートチャージ(ビューカードのみ)
- Suica特急券・グリーン券
- 故障・紛失などの際のサポート
- JRE POINTへの登録/JRE POINTチャージ
Walletアプリから登録しても、その後Suicaアプリをダウンロードして会員登録することでSuicaアプリの機能・サービスを利用することができます。SuicaアプリとWalletアプリのSuicaは共有されます。
とりあえず簡単なウォレットアプリで発行して、Suicaアプリの機能が必要になったらSuicaアプリをインストールしてもよいでしょう。あとからSuicaアプリを入れても別のSuicaが発行されるわけではなく、Walletで利用していたSuicaをそのまま利用できます。
SuicaアプリでSuicaを新規発行
Suicaアプリで新規発行する手順としては、以下の流れとなります。指示に従って進んでいけば簡単にできます。
- App StoreでSuicaアプリをダウンロード
- Suicaアプリケーションを起動
- [Suica発行]をタップ
- [My Suica(記名式)/Suica定期券/Suica(無記名)]の中から選択の上[発行手続き]をタップ
- 「ようこそ」と表示されている画面で規約/特約を確認し[会員登録]をタップ
- 会員登録画面で登録するメールアドレスを入力し[次へ]をタップ
- 手順6.で入力のメールアドレスにて受信したメールに記載の「確認コード」を入力し[次へ]をタップ
- 会員登録画面で必要事項を全て入力し[次へ]をタップ
- SFチャージ画面でチャージ金額を選択し、支払い方法[Apple Payでチャージ]をタップ
- 「Apple Payにカードを追加」の画面にて追加するデバイスを選択し「カードを追加」画面で[次へ]をタップ。
- 「カードを追加」画面で[完了]をタップ
※2枚目以降のSuicaを発行する場合は、Suicaアプリ起動後、右上の+ボタンをタップし、手順4.以降の手続きにて発行
記名式と無記名式がありますが、記名式のほうがメリット(紛失時の利用停止・再発行が可能、JRE POINTの還元を受けられる)が大きいので記名式がおすすめです。
Suicaアプリに登録できるクレジットカードは、本人認証サービス(3Dセキュア2.0)対応のカードのみとなります。3Dセキュア1.0のみ対応のカードは登録できません。
Apple Pay経由だと3Dセキュア2.0非対応のカードでもチャージ可能です。
WalletアプリでSuicaカードの取り込み
Apple Payに取り込み可能なSuicaカードは、大人用の一般的なSuicaカード(本人名義または無記名)のみです。残高ごとウォレットに転送できます。
参考ページ:Apple Payに取り込み可能なSuicaカードを知りたい。
▼やり方はYoutubeで確認できます(音がでます!)
Apple Payに取り込んだ後のSuicaカードは利用不可となります。Suicaカードの預り金(デポジット)500円は、Apple PayのSuicaへSF(電子マネー)として加算されます。
Suicaカードを今後も使いたい場合はSuicaカードを取り込むのではなく、モバイルSuicaアプリで新規発行しましょう!
チャージ(入金)方法
発行済みのモバイルSuicaへのチャージ方法としては以下のやり方があります。
- 現金(コンビニなどのレジ、セブン銀行ATM、駅のチャージ専用機)
- Suicaアプリに登録したクレジットカード
- Apple Payに登録したクレジットカード
- オートチャージ(ビューカードのみ)
- JRE POINT
チャージ上限は2万円です(カードタイプと同じ)。
参考記事:モバイルSuicaに現金チャージする方法
モバイルSuica発行後のチャージは現金でも可能ですが、新規発行の際にはApple Payに登録したカードからのチャージが必要となります(以前はクレジットカードを登録することもできましたが、現在は新規発行時はクレカ登録ができない仕様となりました)。
※新規発行時には現金チャージはできません
Apple Payにカードを登録する方法は下記記事を参考にしてください。
>>Apple Payの始め方・使い方を徹底解説
モバイルSuicaアプリへ登録できるクレジットカードはオンライン本人認証サービス(3Dセキュア2.0)に対応したカードのみです。「Apple Pay」や「Google Pay」経由のチャージは3Dセキュア非対応のカードからでも可能です。
【よくある質問】:クレジットカード登録時に「本人認証(3Dセキュア)」を求められました。
クレジットカードのチャージで注意すべき点は、多くのカード(楽天カードやau Payカードなど)がSuicaへのチャージはポイント付与対象外となる点です。
Suicaへのチャージでポイントが付与されるカードは10種類程度です。その中で還元率が高いのが、JR東日本発行の「ビューカード」と丸井グループ発行の「エポスゴールドカード」です。いずれもモバイルSuicaへのチャージで1.5%還元となります。
他にももっと還元率を高くするやり方がありますが、やや面倒なので、正直あまりおすすめはしません。
モバイルSuicaチャージでポイントを貯めたい方は下記記事をご覧ください。
参考記事:モバイルSuicaに高還元チャージする方法
Apple PayのSuica 使い方(駅改札機やお店)
モバイルSuicaにチャージして使える状態にしておけば、スマホをかざすだけで使えます。決済スピードがとても速いので全くストレスを感じることなく利用できます。
iPhoneではエクスプレスカードに設定しておけば、スマホのスリープやロックを解除しなくても、Face ID、Touch ID、パスコードでの認証なしで使えます。
「設定」→「ウォレットとApple Pay」→「エクスプレスカード」から設定できます。エクスプレスカードに設定できるのはSuicaとPASMOで、一度に設定できるのは1枚のみです。

iPhone XS以降の機種には「予備電力機能付きエクスプレスカード」機能があるため、iPhoneのバッテリー残量がなくなりiOSが動作していない状態でも決済することができます。

駅の改札を通るときに認証なしで使えるのは便利ですね。
PayPayなどのようにアプリを起動させて画面を店員さんに見せる必要はありません。スマホをお店のリーダーにかざすだけでOKです。
画面の状態はロック状態やスリープ状態でも、何かのアプリを開いている状態でも、通話している状態でもどのような状態でも大丈夫です。
お店で使用するときは「Suicaで!」と店員さんに伝えてからリーダーにかざします。


使い方はSuicaカードと全く同じです。
決済が完了すると「ピッツ」という決済音が鳴り、スマホ画面には「完了」と表示されます。

動画で解説&実演
Apple PayのSuicaの始め方(新規発行~チャージ~実際に利用している様子)を動画で紹介しています。
Apple PayのSuicaが反応しない場合の対処法
エクスプレスカード設定が正しくできているのに、モバイルSuicaが反応しないというときは以下のいずれかの原因のことが多いです。
- スマホをかざす位置が正しくない
- 認証に失敗した後に使用している
まずはiPhoneをタッチする位置。センサーはiPhoneの上部にあるので、iPhoneの中心部をタッチしても反応しません。かざす位置については以下の動画を参考にしてください。
次に考えられるのは認証に複数回失敗した後に発生するケースです。私も改札で反応しなくて焦ったことが過去に1度あります。モバイルSuicaアプリのお知らせに届いた以下のメッセージで原因がわかりました。

認証に複数回失敗するとエクスプレスカード設定が一時的に無効化されて反応しなくなるとのこと。この場合、パスコードを入力することにより回復します。
駅でどうしても反応しない場合には、駅の係員に言えば処理してもらえます。
iPhoneの電源オフやバッテリー切れでも使える?
iPhoneの電源がOFFの状態では使うことができません。
予備電力機能付きのデバイス(iPhone XS/XR以降)であれば、バッテリーが切れてもSuicaを使うことができます。バッテリーとは別に予備電力が内蔵されており、予備電力でエクスプレスカードとして設定しているSuicaが使えます。
バッテリー切れ状態になってサイドボタンを押すと「エクスプレスカードとキーは使用可能です」と表示されます。この状態で5時間ほど使用可能だそうです。
電車移動中にバッテリーが切れて再充電した場合、電源をONにすれば改札入場の記録は残っているのでそのまま使えます。
電波がなくても使える?通信障害時は?
モバイルSuicaを使う際には通信環境を必要としないので、通信圏外(WiFiなし)や通信障害時でも使えます。
ただし、通信を伴う機能(アプリでのSuicaへの入金や定期券・グリーン券の購入等)は使えません。

万一の通信障害に備えて、常に3,000円程度はチャージしておくと安心です。
iPhoneの場合は電源が入っている必要がありますが、Androidとガラケーの場合は電源が入っていない状態でも使えます。
通信障害がおこるとPayPayなどのコード決済は使えませんが、モバイルSuicaやApple Payに登録したカードでの決済(iD、クイックペイ、タッチ決済など)は使えます。
JRE POINTの登録で乗車でポイント2%!
クレジットカードからのチャージでたまるポイントとは別に、Suicaの利用でもポイント(JRE POINT)がたまります。
注意点としては、Suicaを使うだけではポイントはたまりません。ポイントをためるにはJRE POINT WEBサイトでSuicaを登録する必要があります。登録してSuicaと関連付けてしまえば、あとは使うだけでポイントがたまるので、Suicaユーザーは必ず登録しておきましょう!
乗車ポイント
Suicaを使ってJR東日本の在来線に乗ると乗車ポイント(JRE POINT)がたまります。
ICカードタイプのSuicaだと0.5%(200円ごとに1P)のポイントしか貯まりませんが、モバイルSuicaだと2%(200円ごとに50P)のJRE POINTが貯まります。

モバイルSuicaのほうが4倍も多くポイントがたまります!
駅ナカや提携店でのSuica利用
JR東日本グループの駅ナカのお店やイトーヨーカドー・デニーズなど街のお店でのSuica利用でも0.5%~1%(100円 or 200円で1P)のJREポイントがたまります!
問題が起こったときの問い合わせ先
モバイルSuica公式の「よくある質問」でも解決しない場合は下記より問い合わせてください。
電話はナビダイヤルなので通話時間が長くなると電話代が高くなります。メールフォームだと3時間程度で返事が来るのでメールで問い合わせるのが簡単でお金もかかなくておすすめです。
【モバイルSuica会員でない方(未登録の方)】
各アプリ・サービスのサポート窓口※へご相談ください。
●Apple PayのSuica(会員登録なし)
>>http://appsuica.okbiz.okwave.jp/faq/show/1574
【モバイルSuica会員の方(Suicaアプリにて会員登録済みの方)】
>>会員専用「お問合せメール」フォーム
・メールフォームでは、平均3時間程度で回答
・18時以降のメールフォーム問合せは翌日の営業開始(10時)から平均3時間程度での回答
一度フォームから問い合わせましたが、迅速で的確な返信メールが届きました👇
モバイルSuicaでクレカ登録エラーになったので、会員専用お問合せフォームを初めて利用ましたが、感激レベルでした👍
— スマっ子 (@SmakkoCashless) January 26, 2023
時間外にもかかわらず1時間弱で返信が来て、しかも回答内容がものすごく的確で完璧でした😊
モバイルSuicaで困ったことがあれば会員専用問い合わせフォームかなりおすめです❗️ pic.twitter.com/Rmo3ddPxsm
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電話番号:0570-78-3049(ナビダイヤル)
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