Androidスマホでタッチ決済をする際の仕様変更があり、画面ロックを解除せずに支払おうとすると本人確認を要求されるようになりました。
本記事では、Androidスマホでのタッチ決済時の変更点やGoogleウォレットの設定について解説します。
決済前に画面ロックを解除すればOK!
Androidのタッチ決済については下記動画で紹介しています。その中で、『画面を点灯すれば、画面ロックを解除しなくてもタッチ決済できる』と解説しています。
しかし、2024年3月末のアップデートで、画面のロックを解除しないで、画面を明るくしただけの状態でタッチするとPINや指紋認証を求められるようになりました。
以前は1万円以下の少額決済の場合はロック解除しなくてもタッチ決済ができていました(ロック解除しないとエラーになることもあるためロック解除が推奨されていましたが)。
ちなみに、Googleウォレットアプリは開かなくても決済できます(これまで同様)。ウォレットを開かない場合はデフォルト(メインカード)に設定されているカードが使われます。
今回の仕様変更について下記動画(1分)にまとめました。実演で紹介しているので理解しやすいと思います。
※上記動画は限定公開ですが、引用や共有は自由に行っていただいて構いません
※タッチしたときに「ピコーン」と鳴るのと鳴らないのの違いは、マナーモードにしているかどうかの違いです
交通機関では本人確認なし設定ができます
電車やバスなどの交通機関では、本人確認設定をオフにすれば画面ロックしたままでもタッチ決済で通過できます。iPhoneのエクスプレスカードのような機能です。
▼設定方法
Google ウォレットアプリの右上のプロフォール画像をタップ→ウォレットの設定→本人確認の設定→交通機関の支払いをタップ→[認証が必要です]をオフにします(下記画像のように)。デフォルト設定ではチェックが入ったON状態になっています。
上記の[認証が必要です]をオフにしておくと、鉄道やバスでクレジットカードのタッチ決済をする際に画面ロック解除をする必要がなくなります。電車やバスの乗降時には画面を明るくするだけで通過できるということです。
私の生活圏では電車やバスでタッチ決済をする機会がないので試せていません…。
ロック解除しても認証を要求される場合の対応策
前述した通り、決済前に画面ロックを解除すれば、メインカード(デフォルト)に設定されているカードで支払いができます。
しかし、スマホや決済端末などの環境によっては、画面ロック解除していても、決済時に認証を求められることがあるようです。その場合には、上記項目で説明した交通機関の支払い設定の[認証が必要です]をオフにしておくとよいみたいです(YouTubeのコメントで教えてもらった情報です)。
交通機関でタッチ決済をする予定がない人も、認証が煩わしいと感じる人は、この項目をオフにしておくのがよいと思います。そうすることで、画面ロック解除してタッチすれば本人確認を求められることはなくなります(おそらく)。
追記:画面ロックを解除した状態でタッチしても、指紋認証やPIN入力が毎回必ず求められる…という人もいるようです。今のところ回避方法はないようです。
ウォレットに「本人確認が必要です」と表示されたら
Googleウォレットアプリを開いて、上部に「セキュリティ保護のため、タッチ決済ご利用の前に本人確認が必要です」という注意喚起が表示されていることがあります。
このメッセージが表示されているときにタッチ決済をすると、画面ロック解除しても、本人確認(指紋認証やPIN入力など)が要求されるようです。
私のスマホの場合、このメッセージは不定期に表示され、4月中旬頃は何度か表示されたのを確認しましたが、ここ2週間くらいはウォレットを開いても表示されていません…。
タッチ決済のたびにレジで本人確認を求められるという人は、頻繁にこのメッセージが表示がされているのではないかと思います。メッセージ表示の基準はわかりません…。
仕様変更は多くの人には影響なし?
私はiPhoneユーザーなので、この仕様変更は全く知りませんでしたが、4月になってからYoutubeのコメントでこの件についての質問がちらほら来るようになりました。
それで、Androidでタッチ決済を利用している知人数人にきいてみましたが、全員が「本人確認は求められない、仕様が変わったことはわからない」との回答でした。よくよく聞いたら、みんな、普段から生体認証で画面ロックを解除してからタッチ決済をしていました。その都度ウォレットを開いてからタッチしているという人や、指紋認証がサイドにありスマホを持つと自然と認証されるという人も…。
三井住友カードをはじめとするカード会社のタッチ決済の説明には以前から『ロック解除してからタッチするように』と書かれているので、もともと画面ロックを解除した状態で支払っていた人が多いのではないかと思います。そのため、この仕様変更について気づいていない人も多いのかもしれません。
また、Googleウォレットアプリに「セキュリティ保護のため、タッチ決済ご利用の前に本人確認が必要です」というメッセージが表示されているとロック解除しても本人確認が求められるようですが、このメッセージの存在自体を知らない人も多い印象です。
なんだかわかりにくい仕様変更ですが、Google Payのセキュリティ強化なので、認証をもとめられたら、指示に従ってやるしかありません…。
なお、今回のアップデートによる仕様変更はクレジットカード(VISAやMastercardなど)のタッチ決済【NFC Type-A/B】のことであり、モバイルSuica、WAON、iD、QUICPayなどの電子マネー【NFC Type-F/フェリカ】に変更はありません。これらの電子マネーは、従来どおり、画面が真っ暗の状態でも決済ができます。
コメント 初めてのコメントは承認後に表示されます
Googleウォレットのセキュリティ強化によって、4月の始め頃から画面ロックを解除した状態でタッチしても、指紋認証やPIN入力が求められるようになりました。事前の設定などで回避する方法はありません。サポートセンターにチャットで確認したので間違いありません。私の場合、タッチしながら指紋認証しないといけないので、ものすごく使いにくいです。改悪ですよね。
海さま、コメントありがとうございます!
貴重な情報ありがとうございます。セブンイレブンやローソンなどのコンビニでもロック解除後に指紋認証やPIN入力を求められている状況でしょうか?