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個人向け国債の利率がついに1%!還元キャンペーンもお得

こんにちは!スマっ子(@SmakkoCashless)です。

2025年6月時点の個人向け国債(変動10年・固定5年)の利率は年1.00%です。国債は国が発行する債券で、半年ごとに利子を受け取れ、満期時には元本が返ってきます。信用度が非常に高く、元本割れのリスクは実質的にありません(国が破綻しない限り)。

発行から1年が経過すれば、1万円単位でいつでも中途換金が可能なため、流動性も比較的高い商品です。

また、個人向け国債は複数の証券会社でキャッシュバックキャンペーンが実施されています。たとえば1,000万円購入で16,000円還元など、購入金額に応じた還元があり、数百万円〜数千万円を運用する方には実質利回りの底上げになります。

スマっ子
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私も個人向け国債は定期的に購入しています!

個人向け国債とは?特徴

個人向け国債(こじんむけこくさい)は、日本政府が私たち個人投資家向けに発行する債券です。国が資金を調達するために、私たち個人からお金を借り入れる仕組みのひとつであり、あらかじめ決められた返済期日(償還期日)までに、国は元本と利子を支払うことを約束しています

個人向け国債の主な特徴
  • 購入単位は1万円以上、上限なし
  • 利子は年2回(半年ごと)に支払われる
  • 発行から1年経過後は1万円単位で中途換金が可能(※直近2回分の利子は返還)
  • 国が元本と利子の支払いを保証しており、信用度が高い

個人向け国債の種類(変動10年・固定5年・固定3年)

個人向け国債には、変動金利型の「変動10年」、固定金利型の「固定5年」「固定3年」の3タイプがあり、それぞれの主な特徴は以下の通りです。

変動10年固定5年固定3年
利率見直し変動(半年ごと)固定固定
適用利率(年率)基準金利 × 0.66基準金利 − 0.05%基準金利 − 0.03%
満期(償還期間)10年5年3年
主な特徴市場金利が上がると利率も上がる。最低金利保証あり(年0.05%)。5年間金利が固定。将来の金利低下に強い。短期運用向き。満期が近く、使いやすい。
おすすめの人長期で預けてもよい人、今後の金利上昇に備えたい人中期的に安定した利回りを求める人資金を短期間運用したい人

2025年6月現在発売されている個人向け国債の利率は下記となります。

出典元:財務省Webサイト
スマっ子
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銀行の定期預金よりも高い水準です!

変動10年は、半年ごとに金利が見直され、市場金利(基準は10年物利付国債利回り)に連動します。今後、市場金利が上がれば、それに応じて受取利息も増加します。市場金利が下がった場合でも年0.05%の最低利率が保証されています。

一方、固定型(3年・5年)は発行時の金利で固定されるため、途中で金利が上がっても受け取れる利息は変わりません

現在は金利上昇局面にあるため、半年ごとに金利が見直される「変動10年」が個人的にはおすすめです。ただし、現在の金利(1%)が今後さらに上がるのか、それとも下がるのかは不透明です。
そのため、確実に1%の金利を確保したい場合は、「固定5年」を選ぶのがよいでしょう。

変動10年国債の利率(表面利率)は、「基準金利 × 0.66」で決まり、最低保証利率年0.05%を下回ることはありません。

▼金利イメージ図

出典元:大和証券WEBサイト

金利が上昇した場合、新規に発行される国債の方が高い利率になりますが、変動10年国債は半年ごとに金利が見直されるため、この影響は限定的です。

中途換金のペナルティは?

個人向け国債は発行から1年以内は原則換金できません(災害や保有者が亡くなった場合など特別な事情を除く)。解約できるのは1年後からとなります。発行から1年経過すれば、額面1万円単位でいつでも中途換金が可能です。

中途解約すると「直前2回分の各利息(税引き後)✕0.79685」が差し引かれます(ペナルティ)。しかし、手数料等はかからないため、中途解約しても元本割れすることはありません

▼中途換金のイメージ図

出典元:財務省公式ホームページ

上記イメージ図の2年1か月後に中途換金した場合、
「元本+1回目の利子+2回目の利子+5回目の利子の1か月分」-「中途換金調整額(3回目の利子と4回目の利子×0.79685)」となります。

では、具体的にはどうなるのかシミュレーションしてみましょう。下記は年利1%の個人向け国債100万円分を保有していた場合の例です。

▼1年で中途換金の場合

項目金額(税引前)計算式
年間の利子10,000円100万円 × 1%
中途換金時のペナルティ(差引額)7,968円10,000円 × 0.79685%
受け取れる利子(税引前)2,032円10,000円 − 7,968円
受け取れる利子(税引後)1,619円2,032円 ×(1 − 20.315%)

1年でで中途解約した場合の実質利回り(税引後)は約0.16%と大幅に低下します。

▼2年で中途換金の場合

項目金額(税引前)計算式(簡易)
2年間の利子(総額)20,000円100万円 × 1% × 2年
中途換金時のペナルティ(差引額)7,968円10,000円 × 0.79685%(直近2回分に相当)
受け取れる利子(税引前)12,032円20,000円 − 7,968円
受け取れる利子(税引後)9,587円12,032円 ×(1 − 20.315%)

2年で中途解約した場合の実質利回り(税引後)は年0.48%程度(税引後)となり、1年換金時に比べるとかなり上昇します。

以下は、100万円分の個人向け国債(年利1%)を保有し、1年〜5年で中途換金した場合の利子・ペナルティ・税引後の受取額をまとめた一覧表です。
※計算は簡易的な概算です

保有年数利子総額
(税引前)
ペナルティ
(税引前)
受取利子
(税引前)
受取利子
(税引後)
実質利回り
1年10,000円7,968円2,032円1,619円0.16%
2年20,000円7,968円12,032円9,587円0.48%
3年30,000円7,968円22,032円17,556円0.59%
4年40,000円7,968円32,032円25,524円0.63%
5年50,000円7,968円42,032円33,493円0.67%

1年で解約しても利子はつきますが、保有期間が長くなるほど、ペナルティの影響が小さくなり、実質利回りがよくなります

財務省のホームページでは中途換金のシミュレーションができます。
参考中途換金シミュレーション【財務省ホームページ】

個人向け国債のメリット・デメリット

▼国債のメリット

  • 安全性が高い
  • 少額から運用できる(1万円~、1万円単位)
  • 手数料無料
  • 毎月発行されるので購入しやすい
  • 発行後1年経過すると、中途換金可能
  • 中途換金しても額面金額を下回らない(元本割れしない)

▼国債のデメリット

  • 収益性は高くない
  • 購入後1年経過しないと中途換金できない
  • 中途換金すると中途換金調整額(≒直近2回分の利息)が差し引かれる

ネット銀行の定期預金とどちらがよい?

ネット銀行の定期預金の中には、年0.5%〜1%超といった高金利の預金商品もあります。利率だけを見ればネット銀行のほうが有利に見えることもありますが、次のような違いがあります。

項目個人向け国債ネット銀行の定期預金
元本保証◎ 国による保証あり/上限なし(全額保証)◎ 預金保険制度で1,000万円まで保証
金利◯ 変動型なら上昇の余地あり◯ 高水準なものもあるが固定
途中解約△ 1年経過後は可(直近2回分の利子を差し引き)◯ 原則可能(利息は減る)
利子の受取頻度年2回(半年ごと)一般的には満期時
利便性△ 購入には証券会社などが必要◯ 銀行口座があれば簡単に申込み可
安全性◎ 財務省発行のため極めて安全◎ 預金保険付きで安全
万が一のリスク日本国がデフォルトした場合銀行が破綻した場合

定期預金はシンプルで手堅い選択肢ですが、現在のような金利上昇局面では、個人向け国債(変動10年)の方が金利の上昇に追随できるメリットがあります。

また、個人向け国債は日本国が破綻しない限り、元本が全額保証(上限なし)されるので、高額資産を安全に守りたい人には適した選択肢となります。

参考記事定期預金金利の高い銀行!新規口座開設者限定キャンペーンも高金利

私が実際に購入した個人向け国債の例

2024年4月に発行された個人向け国債(変動10年)第169回を、私は500万円分購入しました。購入はSMBC日興証券のネット取引で申し込みました。

個人向け国債の利子は年2回支払われるため、1回あたりの利子は半年分となります。

初回の適用利率は年0.50%(税引前)で、税引後では0.398425%でした。

※2回目以降の利率は、半年ごとに見直され、財務省の公式サイトで確認できます。4回目以降の利率はまだ決まっていないため、現時点(2025年6月)ではウェブ上に掲載されていません

出典:変動10年「第169回債」(財務省ウェブサイト)

500万円分購入した場合の具体的に受け取れる利子は以下のとおりです。

回数支払日適用利率(税引前)利子(税引前)利子(税引後)
初回2024年11月15日0.50%12,500円9,961円
2回目2025年5月15日0.57%14,250円11,356円
3回目2025年11月15日(予定)0.93%23,250円18,536円
4~19回目2033年11月15日(最終)※変動金利
半年ごとに決定
※未定※未定


現時点(2025年6月)では、2回目までの利子を実際に受け取り済みです。以下はSMBC日興証券のスクリーンショットです。

現在は金利上昇局面にあるため、変動金利型では半年ごとに適用利率が上昇する傾向が見られます。
そのため、変動金利型のメリットが出やすい状況と言えるでしょう。ただし、この上昇傾向が今後も継続するとは限らず、来年や再来年には金利が下がる可能性もあります。

一方、2025年6月現在では、固定5年が年1%という高水準の金利となっています。「5年間、確実に1%の金利を確保したい」と考えるのであれば、固定5年を選ぶのもアリだと思います。

スマっ子
スマっ子

私は、安全資産の置き場所として国債を選択しています。利率は高いに越したことはありませんが、現在の国債の金利水準であれば十分だと感じています。

国債はどこで買える?手数料は?

個人向け国債は毎月発行され、証券会社、銀行等の金融機関や郵便局で購入することができます。

個人向け国債の募集・発行スケジュールは財務省ホームページで確認できます。

国債は、どの金融機関で購入しても金利や手数料などの条件は同じです。そのため、「〇〇証券で買うとお得」といった違いは基本的にありません。

ただし、購入時に実施されているキャンペーンを利用すれば、実質的にお得になります。

一部の証券会社では、購入金額に応じて現金がもらえるキャッシュバックキャンペーンを行っており、購入額が大きいほど還元額も増えます。詳しくはこのあとご紹介します。

スマっ子
スマっ子

私も国債を購入する際はキャッシュバックキャンペーンを利用しています!

まとまった金額で購入するなら、こうしたキャンペーンの活用がおすすめです。

個人向け国債 キャッシュバックキャンペーン

一部の証券会社では、購入金額に応じて現金がキャッシュバックされるキャンペーンが毎月のように実施されています。

以下は、SBI証券・SMBC日興証券・大和証券の3社の2025年6月の個人向け国債(変動10年)を対象としたキャッシュバックキャンペーンの情報です。

※固定5年、固定3年のキャッシュバックキャンペーンをやっている証券会社もありますが、変動10年に比べて還元額が下がります。

なお、SMBC日興証券と大和証券はネット証券ではありませんが、ネット経由での購入も可能です(ただし、途中売却を希望する場合は電話での手続きが必要)。

購入合計金額キャッシュバック金額
 SBI証券SMBC日興証券 大和証券
50万円~99万円500円
100万円~199万円1,000円
200万円~299万円2,000円
300万円~399万円3,000円
400万円~499万円4,000円
500万円~599万円5,000円7,000円
600万円~699万円6,000円8,000円
700万円~799万円7,000円9,000円
800万円~899万円8,000円10,000円
900万円~999万円9,000円11,000円
1,000万円10,000円16,000円16,000円
以降100万円増額ごとに+1,000円+1,600円+1,600円
(例)5,000万円50,000円80,000円80,000円
(例)1億円100,000円160,000円160,000円
スマっ子
スマっ子

国債を買うついでにもらえるおまけだと考えると、嬉しいですね!

個人向け国債は1万円単位で購入でき、購入金額に上限はありません。それぞれのキャンペーン詳細は下記公式サイトで確認できます。

参考【SBI証券】個人向け国債デビューキャンペーン(2025年6月)
参考【SMBC日興証券】6月-7月個人向け国債キャンペーン
参考【大和証券】ダイワで6月の個人向け国債キャンペーン

50万円~499万円購入する場合
SBI証券でキャッシュバックが受けられます。ただし、2017年以降に個人向け国債キャンペーンの対象となったことがない人が対象となっています。

500万円~999万円購入する場合
SBI証券とSMBC日興証券でキャッシュバックが受けられますが、SMBC日興証券のほうが2,000円キャッシュバック金額が多いです。

1,000万円以上購入する場合
SMBC日興証券大和証券購入金額1,000万円で16,000円キャッシュバック(還元率0.16%)です。以降は100万円増額ごとに+1,600円追加(上限なし)となりいずれも還元率は0.16%となります。例えば、5,000万円購入なら80,000円1億円購入なら160,000円キャッシュバックです。

私は上記3社すべてに口座を持っていますが、国内債券はSMBC日興証券で購入することが多いです。理由は、SMBC日興証券には預け入れ資金に応じたステージ制度があり、ステージが上がるほどIPOの当選確率が高くなるからです。

上記以外の証券会社でも、国債のキャッシュバックキャンペーンをやっています。すでに口座をもっている証券会社があれば、そこを利用するのもよいと思います。

野村証券とみずほ証券のキャッシュバックは、1,000万円で14,000円(還元率0.14%)です。
参考野村證券:個人向け国債キャンペーン
参考みずほ証券:個人向け国債キャンペーン

★キャッシュバック時期
キャッシュバックは多くの証券会社で購入月の翌々月に口座に入金されます。この様なキャンペーンとしてはキャッシュバック時期がとてもはやいです!

実際、私は2024年4月にSMBC日興証券で国債500万円購入して、6/6にキャッシュバックの7,000円が入金されました。

まとめ

個人向け国債は、投資商品としての収益性はそれほど高くありませんが、ほぼノーリスクで運用できる点が魅力です。元本保証があり、元本割れのリスクがないため、「大切なお金を減らしたくない」という方には特に向いています。

ただし、購入から1年間は中途換金できない点には注意が必要です。そのため、しばらく使う予定のない余裕資金で購入することが前提となります。

以下のような方は、個人向け国債の購入を検討する価値があります

  • 一般的な銀行の定期預金より有利な利率で運用したい方
  • ネット銀行の高金利は知っているが、口座開設などが面倒に感じる方
  • 元本割れのない、安全性の高い商品で資産を運用したい方
  • 数百万円〜数千万円など、大きな資金を安全に保管したい方
個人向け国債の特徴
発行者日本国(財務省)
元本保証あり(国が責任を持って返済)
種類変動10年、固定5年、固定3年
金利タイプ変動(10年)、固定(3年・5年)
最低金利保障年0.05%(どんなに低金利でもこれ以上は下がらない)
利払い頻度年2回(半年ごと)
購入単位1万円以上1万円単位
中途換金発行後1年経過で可能(直近2回分の利子相当が差し引かれる)
税金利子に対し約20.315%の源泉徴収(所得税+住民税)
購入場所銀行、郵便局、証券会社(ネット証券でも購入可)など
リスク信用リスクほぼなし(日本国の信用)/金利変動による影響あり(変動型の場合)

国債は、どこで購入しても金額は同じで、購入時の手数料も一切かかりません。ただし、キャッシュバックキャンペーンを実施している証券会社もあるため、購入する際はそういった証券会社を選ぶのがおすすめです。

2025年6月現在の変動10および固定5年の利率は1%となっており、一般的な定期預金の金利を上回っていることから、定期預金派の方も検討してみてもよいと思います。

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